← ブログ一覧に戻る

「AIで整えたはずのレジュメ」が、なぜか評価されない理由

―― 経験を重ねてきたのに、手応えを感じにくくなった方へ


こんにちは。
e-Rirekisho.com 代表のセルダル・バシャラです。

いつも当ブログをお読みいただき、ありがとうございます。
少しずつ季節の変わり目を感じる時期になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

最近のご相談の中で、ある共通した声を耳にすることが増えています。

「英語のレジュメはしっかり整えたはずなのに、なぜか手応えがない

「内容は間違っていないと思うのですが、評価されている感じがしないんです

実はこれ、今とても多くの“優秀なプロフェッショナル”が感じている違和感です。

AIでレジュメを書くのは、もう特別なことではありません

まず最初にお伝えしたいのは、AIを使ってレジュメを作成すること自体は、まったく悪いことではないという点です。

  • 英語表現を整える
  • 文法ミスをなくす
  • 日本語的な言い回しを自然な英語に直す

こうした点において、AIは非常に頼もしい存在です。
実際、20代・30代だけでなく、40代・50代の方でも「まずはAIで一度まとめてみました」という方が増えています。

問題は、その先にあります。

なぜ「きれいなレジュメ」ほど、印象に残らないのか

最近拝見するレジュメの多くは、文法は完璧で、表現も洗練されています。丁寧で、間違ったことは書いていません。

それでも、なぜか印象に残らないのです。

採用側は、「AIかどうか」を見抜こうとしているわけではありません。彼らが無意識に感じているのは、
「正しい。でも…どこかで見たことがある」
という感覚です。

AIはとても上手に文章を整えます。同時に、リスクを避け、平均点に寄せることも得意です。その結果、以下のような状態が生まれやすくなります。

  • 判断の重みが見えない
  • 経験年数が“年齢”以上の意味を持たない
  • その人ならではの背景が伝わらない

日本人プロフェッショナルが陥りやすい「組み合わせの問題」

ここで一つ、今とても起きやすい構造的な問題について触れておきたいと思います。

日本人プロフェッショナルが持つ「これは書かなくても伝わるだろう」という謙遜の美徳と、AIが得意とする「無難に、平均的に整える」という最適化

この二つが組み合わさると、何が起きるでしょうか。

結果として出来上がるのは、誰も否定しないけれど、誰の印象にも残らないレジュメです。
能力がないわけではありません。努力が足りないわけでもありません。ただ、伝わるべき強みが、静かに薄まってしまうのです。

「年齢」は、本当にネックなのでしょうか?

40代・50代の方から、よくこんな言葉を聞きます。
「年齢がやはり気になります」

とても自然な感情だと思います。しかし、キャリアを一緒に棚卸ししていくと、実際には次のようなものが、確実に積み上がっています。

  • 修羅場を経験してきた判断力
  • 規制や制約の中で決断してきた経験
  • 人や組織の力学を踏まえた調整力
  • 一人で背負ってきた責任の重さ

これらは、若い頃には持ち得なかった貴重な資産です。
問題は、それがご本人にとって「当たり前」になりすぎていることなのです。

Career Strategy Audit でやっていること

私が提供している Career Strategy Audit は、レジュメを単に「書き直す」サービスではありません。

最初に行うのは、以下の整理です。

  • 市場は、あなたをどのレベルで評価すべきか
  • どの経験が「判断力」として機能しているか
  • どこが“年齢をアセットに変えるポイント”か

その上で初めて、「何を書くか」「何を書かないか」「どこをあえて強く出すか」を設計します。

AIは文章を整えることはできます。しかし、どの自分を市場に出すかを決めることはできません。

「違和感」は、失敗のサインではありません

Audit の途中で、「少し強く書きすぎでは?」「こんなに前に出て大丈夫でしょうか?」と感じる方も多くいらっしゃいます。

でも、それは間違いではありません。
それは、自分を“正しく評価される位置”に置き直している最中の違和感です。

多くの場合、その違和感を丁寧に言語化し、意味づけした先で、初めて「腹落ちしたレジュメ」が完成します。

最後に

20年ほど前にこのブログを書き始めた頃から、「本当に優秀な方ほど、自分のキャリアに悩む」という点は変わっていません。
ただ一つ変わったのは、AIという便利な道具が、誰の手にも届くようになったことです。

だからこそ今、「きれいに書く」こと以上に、どう評価されたいのかを考える力が重要になっています。

もし今、

  • レジュメに違和感がある
  • AIで整えたが、しっくりこない
  • 年齢や経験の見せ方に迷っている

そんなお気持ちが少しでもあれば、それは次のステージに進むサインかもしれません。
焦らず、一緒に整理していきましょう。

では、また。


セルダル・バシャラ
e-Rirekisho.com 代表
Career Strategy Audit 提供者