今度の転職で、いくらの年収が欲しいか考えたことがありますか ?

勿論、高ければ高いほどいいですよね。
e-Rirekisho.comの外資系転職相談サービスをお受けになる方のほとんどが「年収」についての質問をされます。

「今の自分の能力ではいくらもらえるか ?」

「今の給料より増えるか ?」

「どうすれば高い年収がもらえるか ?」

コンサルテーションをお受けになる皆さんは、このようなことが気になっているケースが一般的です。多分あなたも年収のことが知りたいのではないでしょうか。

しかし、企業側も「あなたがほしい年収」がとても気になっているのをご存知ですか ?
いくら出せばあなたに来てもらえるかを知りたがっているのです。

企業にとって優秀な人材を見つけることはかなり面倒なプロセスであることはご存知だと思います。膨大な投資、つまりお金と時間が懸かるのです。何百枚もの履歴書の中から何十人かを面接に呼び、そして何回か面接してから一人か二人を選ぶ。本業が忙しく、そのために新しい人材が欲しいのに、その人材を選ぶにもかなりの手間がかかってしまいます。
企業側は、せっかく見つけた優秀な人材を、年収のせいで逃したくはないのです。

当社で外資系転職相談サービスをお受けになる方々の中に、このような企業側の気持ちを理解している方はとても少ないです。年収について話すことがタブーだと思っている方も多いようです。

「やりたい仕事であれば、年収のことはそんなに気にしません。」

と思っていらっしゃる方がほとんどです。もしかしたら、あなたもコンサルテーションをお受けになる方々のように考えているのかもしれません。それでは、なぜ皆さんはそのように考えるのでしょうか ?

理由は二つあると思います。

その一つは「文化の違い」でしょう。島国である日本では、「取引の値段をあらかじめ話さないといけない」という習慣が根付いていません。そんな中でお金の話を先にすると「失礼な奴」だと思われてしまいます。日本の伝統的な企業に就職する時には尚更、年収の話をするようなことはほとんど無いようです。

そのような文化で育った人にいきなり、「年収いくらほしい ? 」と聞いても答えられないのは当然です。答えることに非常に罪悪感を感じてしまうようです。私の外資系転職相談をお受けになる方々にも同じ様な現象がみられます。

もう一つの理由は「お金を最優先すること」と、「年収を気にすること」を勘違いしてしまうことだと思います。いくら外資系でも、「お金を最優先している」人を雇いたい会社は多分ないでしょう。しかし、「年収を気にしない人」も外資系企業にとってそんなに魅力的な人材ではありません。それはなぜでしょうか ?

成果主義を重視しているどの外資系企業でも、一番ほしい人材は「プロフェッショナル意識を持ちながら、期待以上の仕事をしてくれる人」です。しかし、自分の年収さえ気にしない人は、会社のことをプロフェッショナルにできるという印象を与えられません。

先日、外資系転職相談に来て下さった優秀な方のお話ですが、彼の転職における夢は、「外資系金融で働くこと」だそうです。コンサルテーションに来られる方にとって一番的確なアドバイスをするために、いつも最初は経歴について詳しく聞かせて頂きます。先日相談に来られたその方にも、今の状況や過去の活動について伺いました。

話を聞くと、以前とても有名な外資系投資銀行に入れそうだったのに、惜しい結果で終わってしまった事があったということです。「面接はなぜだめだったと思いますか ?」と聞いたら、「年収を聞かれたとき答えた数字で驚かれました。」と答えました。どうも、その方の言った金額はその投資銀行の数字よりはるかに低かったそうです。数字を聞いたら確かに私もそう思いました。コンサルテーションに来られた理由の一つは、再びそのような失敗をしないためでもあるでしょう。

では、希望年収を「いくら」と言えば良いのでしょうか ?

当然、答えは貴方のご経歴や実績、今度就きたいポジション、そして会社によって大きく変わります。

高すぎるのも低すぎるのも危ないのです。高すぎると会社の予算を超えてしまいますし、低すぎると貴方のブランド価値が落ち「この人で本当にいいのかなあ。なぜこんなに低い年収で働きたいのか。何か隠しているのではないか ?」と疑われてしまいます。そのようにならないために、適切でかつ的確な年収レベルを事前に調査し、だいたいいくらまでもらえるかを予測するのは貴方の責任です。

では、どうすればその的確な数字が分かるのでしょうか？

方法は三つあります。

一つ目は、今の会社で働いている時から転職の意思がなくても、世の中の給料レベルを常に把握しておくことです。企業が市場で勝つために常に市場調査をしているように、貴方も自分のプロフェッショナルサービスが、世の中でいくらで評価されているかを知った方が安全です。自分のプロフェッショナルネットワークを作ったり、食事会や他の機会を通じて情報にアンテナを張れば、徐々に市場で何が起きているか分かるようになります。

二つ目は、転職活動をしている時に、他の会社の人達や人材紹介会社に聞いてみることです。しかし、質問をするときのタイミングには注意しないといけません。いくら気になっていても、「この人はお金しか考えていない」という印象を与えないように努力して下さい。特に、金融系など高い給料を出している業種の場合、お金だけを考えて転職しようとしている人達がたくさんいる為、同じ様な印象を与えてしまう可能性が極めて高いので気をつけましょう。

三つ目は、企業側が常にサラリーサーベイをしているように、自分の市場価値調査を外部のパートナーと一緒によりプロフェッショナルに行うことです。当社の外資系転職相談もその一つの例ですが、貴方の立場にたって貴方にとって一番有利な情報やアドバイスを第三者から聞くことで事前の準備ができ、せっかくの面接で迷うことなく自分に合った年収レベルを言うことが出来ます。また、どの会社や業種で一番高い年収がもらえるかもわかります。例えば、まったく同じ仕事でも、違う業種で年収が倍以上違うこともよくある話です。どうせ同じ仕事をするなら、一番高い年収をもらった方が望ましいと思いませんか ?

いずれにしても、一番高い年収で好きな仕事を選び、面接でも迷わないですぐ答える為に、「年収はいくら欲しいか ?」
を考え始めましょう。

ではまた。

セルダル・バシャラ
英文履歴書作成のe-Rirekisho.com代表

PS：
外資系転職相談キャンペーンを実施しております。是非ご利用下さい。お待ちしております。


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