こんにちは。英文履歴書作成のe-rirekisho.com代表のセルダル・バシャラです。

前回、自分のビジネススクールのときの就職活動についてお話させて頂きました。今回も大変恐縮ながらその続きをさせて頂きたいと思います。

前回の話から覚えていらっしゃると思いますが、私のビジネススクールでの夢は投資銀行の名門ゴールドマンサックスに入ることでした。それに向けて一生懸命準備し、調査しましたが、履歴書の重要性を十分把握していなかったので、書類通過ができませんでした。

そこで、幸いなことに履歴書が専門家のフランス人の友人に厳しく直され、再び挑戦することになりました。

当時、履歴書・職務経歴書は自分の経歴を載せる単なる時系列の参考資料だと勘違いしていました。しかし、その友人のおかげで、そうではないことに気づきました。やはり、履歴書・職務経歴書は自分を企業に売り込むツールです。最も大事なツール。企業との初対面。貴方のイメージそのもの。ビジネススクールに通いながら、しかもトップ成績で賞をもらいながら、なぜそんなに当たり前のことを考えられなかったか不思議です。不思議というか、恥ずかしいです。

私は当時英文履歴書作成サービスを利用しませんでした。なぜなら、そのようなサービスの存在さえ知らなかったからです。履歴書って自分で作らないといけないと思っていましたので。

知っていても多分こう反応していたと思います：“自分の履歴書さえ書けない人が就職できるのか？”

しかし、このビジネスを立ち上げてからもっと分かったのですが、人って自分のアピールに関して一番苦手です。自分の将来をかけることなので、冷静で客観的に考えられないのです。時間的な制限が入ってくれば、ますます難しくなります。

自分の会社に立派なプレゼンテーション資料、企画書を作れる優秀なプロフェッショナルは、いざ自分の履歴書を作ることになると、なぜか急に素人になってしまいます。貴方はもしかしたら例外かもしれませんが、一般的にはそうです。

さて、再び自分の就職活動の話にもどります。

新しい英文レジュメができてから、また先輩訪問を始めました。一番初めに気づいたのは、英文履歴書を見た先輩たちの反応は前とは違っていたことです。

以前、困った顔で、「どうしたらこの後輩に真実を言えるかなあ」という表情でした。しかし、新しいレジュメを見た先輩たちは「どうしたらこの後輩の就職に役立つアドバイスをあげられるかなあ」という笑顔になっていました。

面白いことにゴールドマンのライバルの金融機関でマネージャーの仕事をしている先輩にジョブオファーまで頂きました。

当然、就職は履歴書だけでは決まりません。それに気づかせてくれたのは、私を厳しく指導してくださった長有名証券アナリストの先輩でした。

当時、世界的に有名であることを知らずに何も遠慮せずアポイントメントをとり、相談に伺いました。

最初は世間話ムードで始まりましたが、彼がいきなり面接ムードに入り、私に厳しく質問をしかけてきました。それから、また同じ厳しさで私の弱点を示し、このような答えでは誰も雇ってくれないことを教えてくださいました。

幸い、そこで止まらず、採用する方がどんな答えを探し、どんな人を望み、何を聞きたいか、簡単に教えてくださいました。教科書的なことではなく、本当に人の感情を刺激すること。

履歴書を書くときも、面接のときも、自分ができることを企業に“面白く”ストーリ性を持った形で伝えると採用まではよりスムーズで簡単につながります。

貴方が悩んでいる以上企業の採用担当者たちも悩んでいます。その悩みを解消させる形で自分のサービスをうまく売り込めば、貴方にとっても企業にとってもとても良い結果となります。

話が長くなりましたが、結局ご縁があり、憧れのゴールドマンに、しかも外国人でありながら希望の営業職で入ることができました。未だに社長からオファーを頂いたときのわくわくした心、幸せを覚えております。

その秘訣で、ゴールドマンからの転職も、それからの転職もとても簡単にできました。以前私に難しさを説明されていた友人たちは今度転職の相談、履歴書作成の相談に来ることになりました。

ゴールドマンを退社してからの話ですが、自分の結婚式に当時の上司に来て頂き、スピーチをして頂きました。結婚式の一番面白いスピーチで式場がかなり盛り上がりました。何と、私の面接のときとっていたメモを持ってきてくれたのです。１２人の面接者が書かれたこと、コメントをお読みになり、恥ずかしかったのですが、そのような面白い印象を与えられたことをとても嬉しく思いました。

皆さんにも是非履歴書作成に力を入れて頂き、そのような幸せを味わって頂きたいと思います。キャリアで成功するために、最初が辛くても、ナーバスになっていても、是非最後までがんばりましょう。
セルダル・バシャラ
http://www.e-rirekisho.com

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